中堅企業・中小企業における価値あるパッケージ導入の手引き

 

 
 
 
 

  ユーザとしてやるべきこと

 ユーザにとって、パッケージ・クラウド導入は「企業活動の道具の置換又は新規導入」作業を意味しています。この作業を滞りなく消化し、道具である情報システムの安定稼動を迎えるためにはユーザがやるべきことを理解し実行することです。ベンダへの過大な期待と依存は大きなリスクがありますし、必ず障害と事故が待っています。パッケージ・クラウド導入の成功への近道はありませんし、ベンダの力量にも限度と経験不足があります。ユーザがユーザ自身の足元を見て、次のような事項をしっかり理解し各種作業に応じた実行計画を作成し、着実に実行することが「ユーザとしてやるべきこと」です。ユーザがベンダに対して主導権を持つことがパッケージ導入作業の基本ですし、成功への秘訣です。

          1情報システム」「システム機能」の基本知識の保有

   2.作業工程とやるべき作業内容を理解し、実践できる力

   3.ベンダへの他力本願でなく自力でのマネジメント

 パッケージ導入に必要な基本知識、基本作業の手順、やるべき作業及びマネジメント力を理解し実行することを期待します。クラウド導入に関しても同様です。

 

  「情報システム」「システム機能」とは!

  パッケージ導入に際して、何気なく使っている言葉に「情報システム」「システム機能」があり
ます。また、ビジネスなり社内でも普通に使われています。ただ、パッケージ導入の作業に関して
は、しっかりとこの言葉を理解して使うことが作業の出発点になりますし、質の高い最終成果物へ
と導くことになります。この言葉の理解と応用がパッケージ導入の作業に関する計画・実行・判断
の実効性を高めます。

 

 

 

 

 

 

 情報システム

   道具                    

  ・ コンピュータ処理は「0と1」の集合体であり、一切の曖昧さ・中途半端を許さ
    ない原理で動作する。

  ・ コンピュータ処理を基にした経営の目的を達成するための道具・手段である。 

   特性

  素材はハードウェアへの命令語であり、人との対話・約束・ルールで必要な
     機能と役割が決められる。

 ・ 工業製品と異なり、形・姿が見えにくく動作と機能が確認しずらい面がある。

    構造

 ・ 次の3構成を基にした構造を有している。
    ① システム基盤  システムの土台となるインフラ(ハードウェア・ソフトウ
                 ェア・ネットワークなど)、セキュリティ、印刷方式など

    ② 基本定義     企業活動の骨格である扱い商品・取引先・流通、組
                  織、経営管理など

    ③ システム機能   業務処理、管理基準及び情報活用などの企業活動

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 システム機能 

  定義

 ・ 目的のためにお互いに関係し合う要素が集まり、統合された有機的な働き
  をする仕組みである。

 ・ 構成要素はそれぞれ独自な役割を担い、相互に影響・依存している。

  構成要素   

  ・ 無形  業務プロセス、業務ルール、管理基準、取引条件、社会的規範・・・

 ・ 有形  パソコン、サーバ、プリンター、携帯端末、ネットワーク機器・・・

 ・ 人    担当者、管理者、経営者、消費者、顧客、システム管理者・・・

 自社固有 

  ・ 他社と比較して、自社独特の業務処理・管理基準・取引条件・組織など

 ・ 対象分野(次の点に多くの自社固有の機能が存在する) 
     商品特性、商品特性と取引条件、商品特性と管理基準、経営管理
     取引条件と管理、顧客サービスと
管理・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  この基本的な見方と捉え方及び理解は非常に重要と考えます!
     ・ システム商品の取扱いの方法と注意点を教えてくれる
     ・
パッケージを選択する際、押えどころを提供する
     ・
要件定義の検討と判断におけるガイドと基準となる

 

 

 

 

 

 作業工程とやるべき作業内容

   パッケージ導入を成功に導く容易な手法やコツはありません。ユーザにとって、多種多様な作
  業の確実な実施と積み重ねが唯一成功への保証となります。選択したベンダへの安易な期待と希
  望は期待外れが目に見えています。多くの事例がそのことを教えています。ユーザがパッケージ
  導入の作業工程とユーザのやるべき作業内容を理解し、作業に関する計画力・判断力・実行力を
  身に着けることが最も大事な成功要因です。ベンダと対等に付き合い必要なコントロールが出来
  てこそ、ユーザとベンダの作業品質が維持でき安定した作業進捗が可能になります。

 

 

 

 

 

 

作業工程 ユーザとしてやるべきこと        
導入準備 ① 社内条件の整理とプロジェクト体制の確立
    ・ 経営者の指示の明確化と社内関係者の協力体制
    ・ 導入準備作業の基本手順決定、現状確認及び情報・資料の整理
② 準備内容を充実させる方策の実施
    ・
課題/問題の分析と整理による解決策の実施
    ・ 基本計画書又はプロジェクト定義書の作成とシステム要件の整理

パッケージ・
ベンダの選定

① 要求システム機能の整理と提案依頼書(RFP)の作成
    ・ システム機能の抽出と具体化及び自社固有システム機能の整理
    ・ RFPの基本構成と記載項目及びベンダの回答様式の統一

② パッケージ・ベンダの選定方法の確定
    ・ 選定スケジュールの作成と選定に必要なイベント(作業)の整理
    ・ 選定基準項目の作成と選定の方法と合意に関するルール化
    ・ パッケージ・ベンダの決定とやるべき作業の整理と実施

要件定義 ① 要件定義作業のポイント理解とリスク回避
     検討と合意サイクルの進め方と作業のチェックポイント・見直しの設定
    ・ ベンダ成果物への検証方法とFit&Gap方式の是非判断
    ・ 検討対象の業位置付け決定とマネジメントの対象領域の実施
② 検討作業と情報・資料の整理技法の活用
    
整理技法(マトリックス、業務フロー、変更、組合せ・・・・・)の活用
    ・ ベンダ資料へのチェックポイントの理解と実行
ユーザテスト
社内準備

稼動品質を保証できるユーザテストのあり方
    ・ ベンダテストの限界とそれへの対処の実施
    ・ ユーザテストの理解と品質向上の条件整理及び実施要領の作成
    ・ テスト実施の運営方法とテスト完了時点の判断とアクション
② 確実に行う移行処理と切替作業への対応方法
    ・ 移行処理の特性の理解及び基本手順・役割分担の明確化と実行
    ・ 切替作業の方法決定と成功させる要因とその実施内容
③ 安定稼動のための社内準備の対象範囲
    ・
稼動品質の理解と社内条件の整備及び協力体制の確立
    ・ 教育研修実施、業務ルール・管理基準の改善及び稼動フォロー

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

 

    

    
                         

 


 

 事実を認識してパッケージ・クラウド導入の作業を行うことです!
      ・ 作業の成果は次の作業工程に「正直」に引き継がれる
      ・
時間と費用は「たんたん」と進み、
消費される
      ・ 大なり小なり必ず「問題」は発生し、解決を迫られる

 

 

 


 

  自力でのマネジメント

     ベンダに依存することなくユーザのマネジメント力がパッケージ導入の作業品質を維持し向上
   のためには不可欠な要件です。ベンダに対しても作業品質に関する改善要求が発生します。各種
   作業に応じた実行力と指導力、それにプロジェクト活動の全体を見渡せる視野と見通しを持った
 マネジメント力がパッケージ導入の成否に深く関わっています。
   これらのことを胆に銘じて行うことがユーザの自力でのマネジメントです。

 

 

・ 決定事項、指示事項、不明事項の整理と理解
・ 提示事項、提案事項、リスク事項の提示と判断
・ 定期報告の内容とタイミングのルール化

 

・ 各種作業工程に応じた実行計画の作成
・ 実行計画と実績・進捗の早期の差異発見と対処
・ ベンダの実行計画・実績への観察と差異発見

 

 

・ 作業に関する時間、環境及び条件の保証
・ メンバー、メンバー間の意見収集と調整 

 

 

・ 作業進捗、作業品質及び連携作業の問題発見
・ 問題への解決策の手順・方法・体制の決定

 

 

・ 作業分担、作業の相関及び成果物の確認と合意
・ 問題点の共有と解決策の検討と方法の決定
・ ベンダの問題点への改善策の提示と確認

 

 

                                         (参考) 「ユーザのためのプロジェクトマネジメント」ページ
                 
(参考) 「統括責任者のやるべきこと」ページ 

    ユーザとしてやるべきこと」実践セミナーのご案内 

  当ホームページの素材、当社の様々な活動の実績と反省及びベンダ各社の事例を基にして、ユ
 ーザにとって「知りたい、分かりたい、実行できる」ことに応えるカリキュラム構成になってい
 ます。抽象的でなく具体的でかつパッケージ導入の作業実務とマネジメントが修得できるセミナ
 ーです。また、持ち帰って利用できるドキュメントをDVDでお渡しします。昨年(2015年)、
少ない人数形式の実践セミナーを開設して、多くの受講者から好評を得ております。 

 
 セミナーの特徴と目的
       ユーザとしてやるべきことの作業内容を網羅し、作業を具体的に明ら
      かにし速やかな作業を自社に戻って行えるようにします。また、実践
      として使用したユーザ内と対ベンダに関わるドキュメント(導入キッ
      ト)
を基に生きた知識とノウハウの提供も行います。
      パッケージ導入を行うユーザにとって、作業内容と作業手順の組み方、
      必要なドキュメントの作成方法及びベンダとの付き合い方などが理解
      できます。また、パッケージ導入の
成功をもたらすマネジメントに関
      するポイントと要領が学べますし、ユーザの抱えている問題点や不安
      事項に関しての質疑と解決策提示も行います。
      活用できるドキュメント(導入キット)をDVDでお渡しします。

 セミナーの内容
       ① 導入準備に必要な作業内容と実践ポイント
      ② 最良なパッケージ・ベンダ選定のための実施方法
      ③ 価値ある要件定義書を作成する実践ポイント
      ④ 安定稼動に必要なユーザテストと社内準備 
  開催の要領
         「ユーザのためのパッケージ導入 徹底解説」セミナー

 
 パッケージ導入・情報システムの再構築に関しての疑問・不安・質問のあ
   る方、また、欲しい情報のある方は「お問い合わせ」ページにてご連絡を頂
      ければ対応させて頂きます。


                                 

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