中堅企業・中小企業における価値あるパッケージ導入の手引き

 

 
 
 
 

  要件定義作業の重要性

企業における情報システムの役割と比重がますます高まっています。情報システムへの経営者、管理者、利用者からの要求も多様になり、しかも要求もお互いに関連しあっており、複雑性を増しています。また、要求実現の検討を行う際にルール改善・仕組み見直しなどの問題を解決すべき事柄も含まれています。

要求の実現を達成するために、パッケージ導入(システム再構築・クラウド)のFIT&GAPを含む要件定義作業の進め方と成果物のまとめ方が重要なウエイトを占めています。この要件定義作業を滞りなく進め、実のある成果物を創りだすためには、それに必要なスキル・技法・知識が必要不可欠です。これらを保有しているプロジェクトメンバーによってのみ、要件定義の価値ある成果物が可能になります。

 

     ● 要件定義作業の要領と特性及び限界を知ることは大切なことです。次のダウンロード資料
      に目を通すことを薦めます。
                                 参考】 ダウンロード資料<150 「要件定義・Fit&Gap」の作業要領 

 どのようなスキル・技法・知識が必要か

  プロジェクト失敗の多くはプロジェクトマネジメントの弱さとともに、この要件定義作業の進め方と成果物
  の貧しさに主たる原因があります。そして、これらを招く要因は作業に携わるSEと関係者のスキル・技
  法・知識の弱さと低さにあります。要件定義書の作成がどのような作業内容と作業サイクルを必要とす
   るかの理解不足と、要件定義を取りまとめる整理・分析・表現の力量不足にあります。スキル・技法・知
   識には作業の進め方と成果物作成の両方が含まれます。
            
  目標、事実、作業はサイクルを意味しています。これらのサイクルを回しながら要件定義の成果物に辿り
 つくのが通常です。このサイクルの作業品質を一つ一つ高めることが要件定義作業の生きた姿です。
      (目標) ○具体性・論理性
                ・成果物が分かり易く、納得できる。(例)作業の仕方、画面の扱い方など
                ・システム対象が網羅され、作業・管理・データ活用に関連性がある。
      (事実) ○曖昧・不備・不明確
                ・目標達成ができるか否か不安である。中間成果物が理解できない。
                  ・漏れ・抜け・ダブりがあるか否か,他定義項目との関連性が不明である。
             (作業) ○問題解決・アイデア
                ・対象項目、問題点、不足事項の整理をし、その定義と解決策を行う。
                ・関係者のアイデア・発想・業務知識・経営知識を活かせる場を設ける。

  要件定義に必要なスキル・技法・知識  

  要件定義に必要と考えられる基本的なスキル・技法・知識に関する一覧です。興味なり関心のある
  箇所をダウンロードし参考にして下さい。

 第1章 これからの要件定義のあり方
    1-1 要件定義の背景と目的
         1-2 顧客要求の内容と特性
         1-3 要件定義書の記述 

dl231  ダウンロード
 第2章 要件定義とシステム思考 
         2-1 システムとは
     2-2 システム思考
dl232  ダウンロード
 第3章 顧客情報と顧客ニーズへの対応
         3-1 顧客情報の収集と評価
         3-2 顧客ニーズの確認と分析
dl233  ダウンロード
 第4章 要件定義作業の準備と基本スキル
         4-1 基本要件と基本手順
         4-2 体制とメンバーの役割 
         4-3 責任者の役割と品質・リスク
         4-4 「4・5・3」のマネジメント法則
         4-5 「コミュニケーション」の基本と応用
         4-6 「ドキュメント」作成と表現  
                    A)情報整理          B)表現方法
dl234  ダウンロード
 第5章 「要求の抽出」と必要なスキル
         5-1 要求パターンと源泉
         5-2 抽出スキルと技法
         5-3 要求情報の整理方法
         5-4 的確に抽出できる「アンケート」 
         5-5 信頼される「質問とインタビュー」
dl235  ダウンロード
 第6章 「要求の整理・分析」と活用できる技法
         6-1 要求情報の選択と評価
         6-2 問題の対象と解決方法 
         6-3 効率をあげる「ファシリテーション」技法
         6-4 理解と納得を得る「セッション」技法
         6-5 情報を整理・分析する「整理」技法
                    A) 整理の基本   B)「メモ」のとり方
            C) グルーピング     D) フレームワーク
                    E) マトリックス
dl236 ダウンロード
 第7章 「システム要件定義」と作業品質
         7-1 要件定義の作業手順
         7-2 要件定義の捉え方と固め方 
         7-3 成果物と作成ポイント
         7-4 品質のあがる「レビュー」技法
dl237  ダウンロード
 第8章 「業務知識」の習得
         8-1 企業と業務
         8-2 業務とは 
         8-3 業務モデル
         8-4 「業務知識」の獲得方法
                   (参考) 事業環境の変化と情報システム
dl238  ダウンロード
 ■ 要件定義作業との関連で、業務のルールと仕組みの改善に関心のある方は
    次ページを!
                           
(参考) 「業務改善への情報システムの活用」ページ 
  ■ 要件定義作業と並行、又は事前に行う必要性のある課題解決作業に関心の
    ある方は次ページを!
              (参考) 「課題解決の簡単な進め方」ページ
  ■ 要件定義作業の成果物に対して、情報システムの導入価値を高めることに
    関心のある方は次ページを!
              (参考) 「企業情報システムのあり方」ページ
              (参考) 「企業活動を支える情報活用の見方」ページ

  ■ 要件定義作業を成功に導くプロジェクト管理に必要な知識とスキルに関心の
    ある方は次ページを!
              (参考) 「プロジェクト管理に必要な知識とスキル」ページ


 

                                        

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