中堅企業・中小企業における価値あるパッケージ導入の手引き

 

 
 
 
 

 パッケージ商品の選択ポイント

   パッケージ商品(ERPパッケージ含む)を選択することはパッケージ導入の成否を決める要因のひと
   つになります。この選択と導入は期待効果の実現とともに自社の先々の企業活動にも影響を与えま
   す。目先だけでなく長期的な視点から、自社に合ったパッケージ商品の評価項目を整理して比較、
   分析及び評価をして選択を行うことです。また、選択と導入の落とし穴なり不適切要因にも気をつける
   ことです。ここでは、まずパッケージ商品(ERP含む)のどのような側面を評価するかをまとめました。


        
                                                   (参考) 「これからのパッケージ商品のあり方」ページ
                                             参考】 ダウンロード資料<080 パッケージ商品を選択する目>                     

        1.業務処理の範囲
            ・ 目的達成に必要な業務処理の範囲を パッケージ商品がカバーしていることです。
            ・ 基本的なシステム機能(運用管理・データ活用・変更・・・)を保有していることです。
            ・ 対象となる業務処理に関連するデータ連携を確認することです。
                (リアル連携、バッチ処理(日次・月次・随時)連携、人の指定・・・)

        2.管理・マネジメントへの対応
            ・ 経営管理に必要な情報(データ)が入手・管理・加工が可能であることです。
            ・ 利益管理など必要な項目・計算式が自社要求に合っているかです。
            ・ 経営管理の変化・拡充への対応(システムの拡張性・柔軟性)がどこまで考えられ
             ているかです。
            ・ 業務処理、営業活動、生産・加工などの状況把握がマネジメント支援として、具備
               されているかです。
        3.課題解決への適合
            ・ 整理した課題に対して、どこまで解決策としてのシステム機能を保有しているかです。
            ・ また、システム機能に合わせて課題が解決できる見方での検討も必要です。
            ・ カスタマイズ、アドオンが最小限の工数・費用で収まるかです。
        4.操作性の充実
            ・ 作業者の作業内容(入力の重視、確認の重視、他情報との連携)に応じた画面レイ
             アウト、画面遷移になっているかの確認です。
            ・ 欲しい情報が容易に取り出される仕組み(画面出力、PC連携)になっているかです。
            ・ 欲しい情報の絞込み・関連情報への連携などの操作が簡単にできるかです。
        5.社会的ニーズへの対応
            ・ 情報セキュリティ、内部統制、個人情報保護、危機管理などの対応がどこまでパッケ
             ージとして持っているかの確認です。
            ・ 業界特有の規制、扱い商品による法的規制などのチェックをすることです。
        6.予算枠
            ・ パッケージ購入、カスタマイズ・アドオン、保守などの費用を抑えることです。
            ・ 他の費用項目も考慮に入れた総費用での見方も必要になります。
                          (参考)予算と期待効果ページの「想定される予算項目の一覧」 

 
   パッケージ商品(情報システムの再構築)の選択を行う前に、これからの「企
   業情報システムのあり方」「情報活用の活かし方」を知っておくことを薦めます。
   これらの情報と自社のパッケージ導入の目的を考慮して、パッケージ商品(情
   報システムの再構築)の適切な選択を行って下さい。
                 → 「企業情報システムのあり方」ページ
                 → 「企業活動を支える情報活用の見方」ページ 

 パッケージ商品の選択手順

   パッケージ商品の選択は自社にとって、先々の事業まで影響を与えます。選択の進め方は納得が
   できるまで行うことであり、ときに進め方での戻りも必要になります。また、パッケージ利用者を含め
   いろいろな人の意見を取り入れて、作業の情報共有と選択作業を行うことです。

         

        1.パッケージデモ
            ・ デモ参加者はパッケージ利用者を含めて多様な人が望ましい。
            ・ デモを見るポイントは、上記「パッケージ商品の選択ポイント」の内容です。
            ・ デモ参加者からのアンケートを行って、参考情報とします。

           (評価ポイント)
               → 質問に対して、「画面、操作、資料」などに基づいて具体的に回答しているか
                 否かです。口頭での回答が多い場合は、パッケージ商品の価値が低いです

               → 主要画面(特に入力系)の機能が求める機能を保有しているかをじっくりと
                 確認することです。また、要求する全システム機能を間違いなく実装している
                 かの確認です。念には念を入れてシステム機能をチェックすることです。

        2.ヒアリング
            ・ パッケージデモにおいて、自社の対象になるパッケージベンダのヒアリングを行い
              ます。3社程度に絞り込むことです。
            ・ 事前にヒアリング一覧を作成して、それを基に各ベンダにヒアリングをします。
            ・ ヒアリングの結果、各パッケージの比較が可能なドキュメントを作ります。
           (評価ポイント)
               → 質問に対して、その根拠(画面・資料・事例)に基づいて理解できる回答か
                 否かです。根拠が薄弱であり、理解できにくい回答が多い場合はパッケー
                 ジ商品の価値・実績が低いです。

        3.選択条件の整理
            ・ 上記「パッケージ商品の選択ポイント」が参考になります。
            ・ 自社の事業形態、管理内容、扱い商品、取引条件も選択条件に入れます。
            ・ 自社の必要費用の項目を整理し、ベンダ提案の費用項目との合致も必要です。
                                                (参考)予算と期待効果ページの「想定される予算項目の一覧」 

        4.パッケージ評価
            ・ 上記「3.選択条件の整理」に基づき評価を行います。
            ・ 評価を行う場合、自社としての重点を決めておくと判断しやすいです。
               (例: カスタマイズ費用とその根拠、課題解決への適合性、管理内容・・)
                                                (参考) 「ユーザのためのプロジェクトマネジメント」ページ
                           ・ 担当するPM、SEを含めたベンダ評価とともに表裏一体でパッケージ商品
             の評価を行うことを薦めます。
                     参考】 ダウンロード資料<110 ベンダ選択の評価基準> 
       (テンプレートパッケージへの見方)
            → ベンダが言う「テンプレートで出来ているパッケージ」が他のパッケージと異なって
               いるとは言えないです。パッケージを作る設計基盤が公表されているわけでは
               なく、多くのテンプレートパッケージがある顧客で構築したシステムをベースにパッ
              
ケージ化しているのが現状です。選択する際の評価ポイントにはなり得ないです。  

 システム機能から見たパッケージ商品

   パッケージ商品は目に見えて確認できるシステム機能と目では確認しにくいシステム機能があり
       ます。この後者のシステム機能の中身がパッケージ商品を評価するポイントです。事業を支えるシ
   ステム機能でもあります。
   自社の求めている後者のシステム機能が無い(又は弱い)場合、カスタマイズ・アドオンという費用
   に反映されます。また、パッケージのシステム機能の根幹の修正にもつながり、パッケージの持つ
   意味がなくなる面もあります。後者の主なシステム機能を参考に列記しました。

         
                         * これらシステムの内部処理に依存するシステム機能と経営管理・業務処理・事業
             形態の関係に注視することがパッケージ商品の選択の際に重要です。
           * 自社のシステム要求から、一歩先のシステム機能からの選択も考慮することです。
             パッケージ商品として、この一歩先のシステム機能をベンダが提示・提案すれば、
             パッケージ商品の価値が高いと言えます。一歩先のシステム機能とは、自社の事
             業変化・取引変化・業務量の増大への対応可を指しています。

                                (参考)「企業情報システムのあり方」ページ

 カスタマイズとパッケージ商品価値の関係

    1.カスタマイズとパッケージ評価の一つの見方
           ・ カスタマイズ費用の大小は次のような見方が可能です。                     
                 

   2.カスタマイズ費用が高い理由 
           カスタマイズで費用が高くなる可能性のある理由を上げてみました。ただ、要求する
           システム機能なりシステム項目が無いということは、パッケージ商品としての価値が
           
低いとも言えます。
             ① 自社として要求する基本的な業務処理が無い。
                    (→輸出入、修理、加工、生産、見積、顧客・・・)
             ② 自社に合った管理が出来ない。
                                            (参考:上記「システム機能から見たパッケージ商品」)
             ③ マスタに自社で必要な項目が無い。当然、業務処理・管理内容に不都合をも
                                 たらす可能性が大きい。
                             ④ 画面などのキーになる項目が自社の業務処理に合っていない。

  ● 「ユーザのためのパッケージ導入」セミナーのご案内

 
 セミナーの目的
       ・ 受講結果、自社に戻り独力で必要な作業を消化できる。
       ・ 社内手続き、社内協力、資料作成及び問題解決を容易にする。
       ・ パッケージ選定、システム品質及び稼動に必要な知識が理解できる。
 セミナーの内容
      
① 導入準備に必要な作業内容と実践ポイント
       ② 最良なパッケージ・ベンダ選定のための実施方法
       ③ 価値ある要件定義書を作成する実践ポイント
       ④ 安定稼動に必要なユーザテストと社内準備 
  開催の要領
         「ユーザのためのパッケージ導入 徹底解説」セミナー

                情報システムを活用した業務処理の改善や管理向上を実現させる方法・
         手順及び条件などに関心のあり方は次ページを! 

                                    (参考) 「業務改善への情報システムの活用」ページ 
        事業の中枢を担う企業情報システムの構成・主要機能・構築条件に関心
         のある方は次ページを!

                                   (参考) 「企業情報システムのあり方」ページ 
        企業活動における情報やデータを日常的に活用させる仕組み・基盤創り・
        業務効率に関心のある方は次ページを!

                                    (参考) 「企業活動を支える情報活用の見方」ページ 

 
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